ブドウ糖負荷試験 (GTT)(血液)
基準値
基準値 | 2時間:140 mg/dL未満 |
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この検査で疑われる病気
- 高値:糖尿病、耐糖機能異常 等
75gのブドウ糖が含まれる飲料を飲み、1時間後、2時間後の血糖値を測定して、糖尿病の診断に用います。
ブドウ糖不可試験(OGTT:Oral Glucose Tolerance Test)とは
ブドウ糖負荷試験(OGTT:Oral Glucose Tolerance Test)は、糖尿病の診断方法の一つです。この検査は、血糖値を一定に保つ力があるかを判定します。
具体的には、10時間以上の絶食後、早朝に50gまたは75gのブドウ糖を含む液体(経口糖忍容力試験用糖質液)を約5分間で摂取させ、人工的に血糖値が上昇する環境を作り出します。その後、30分ごとに2時間にわたり採血を行い、血糖値の変化を観察します。
この検査の目的は、糖尿病の診断だけでなく、その重症度、病型、病期、合併症の有無までを総合的に検討し、状態を正しく把握することです。また、疑わしいケースや境界例などは通院させながら経過観察していく必要があり、一時点の血糖測定だけでの診断は難しいです。測定結果を基準と比較し、家族歴や症状、その他の採血の結果などと併せて糖尿病診断の一つの判断材料とされます。
ブドウ糖負荷試験の結果の解釈方法
正常
空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ2時間後血糖値140mg/dl未満です。
糖尿病型
空腹時血糖値が126mg/dl以上または2時間後血糖値200mg/dl以上の場合です。
境界型
正常範囲は超えていても、糖尿病型までは血糖値が上がっていないのが境界型です。
これらの基準は、空腹時血糖値とブドウ糖負荷2時間後の血糖値をもとに判断されます。ただし、これらの数値はあくまで一般的な基準であり、個々の健康状態や体型によりますので、医療専門家のアドバイスを受けることが重要です。
ブドウ糖負荷試験のメリットとデメリット
メリット
糖尿病の診断
OGTTは糖尿病の診断に有用で、血糖値を一定に保つ力があるかを判定します。
境界型糖尿病の発見
OGTTでは、糖尿病の前段階の状態も見つけられることが特徴です。
評価が正確
検査の方法や診断基準が定められているため、評価がより正確になります。
デメリット
身体への負担
OGTTはブドウ糖を含む飲料を服用した前後に複数回にわたって採血をしなければならず、身体への負担が大きな検査となります。
時間がかかる
検査だけで少なくとも2時間かかります 。
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