血色素(ヘモグロビン) の検査結果について。健診会 東京メディカルクリニック

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血色素(ヘモグロビン) (血液)

基準値

基準値 男性:13.1~16.3g/dL
女性:12.1~14.5g/dL

この検査で疑われる病気

  • 高値:多血症、脱水
  • ヘモグロビンが高い場合は多血症や脱水症などの疑いがあります。喫煙やストレスなどによっても数値は上昇します。
    ヘモグロビンが高い場合、まず原因を特定する必要があります。ヘモグロビンが高い原因は様々で、その原因によって対処法も異なります。
    気をつけなければいけないのは多血症です。多血症は血液中の赤血球の量が異常に増加してしまう病気のことです。
    多血症の症状は、頭痛、めまい、息切れ、めまい、疲労感、手足のしびれ、腕や足のむくみなどがあります。
    多血症の原因には、高山病や喫煙、肺疾患などの低酸素状態が長期間続いた場合、腎臓病などの疾患がある場合があります。

    高山病
    高地にいる場合、体が酸素を効率的に取り込むためにヘモグロビンの量が増加することがあります。この場合、特に何もしなくても問題ありません。

    喫煙
    喫煙は、体内の酸素量を減少させるため、ヘモグロビンが増加する原因になります。喫煙を止めることが、この問題を改善するために最も重要な手段となります。

    肺疾患
    肺疾患によって、酸素が取り込まれにくくなるため、体は酸素不足を補うためにヘモグロビンを増やすことがあります。肺疾患の治療が必要です。

    腎臓疾患
    腎臓疾患によって、体内のエリスロポエチン(赤血球を作るホルモン)の分泌が減少するため、ヘモグロビンが増加することがあります。腎臓疾患の治療が必要です。

    放置するといずれは脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなる怖い病気ですので、ヘモグロビンが高い場合は、まず医師に相談し、適切な検査を受けることが重要です。医師は、原因を特定し、必要に応じて適切な治療法を提案することができます。


  • 低値:鉄欠乏性貧血、慢性出血性貧血 等
  • 貧血は、何らかの原因によって赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)の量が減ることです。
    女性は 11g/dl 以下、男性は 13g/dl 以下だと「貧血」と判断されますが、この程度ではほとんど自覚症状はありません。
    健診では病気の早期発見を目的としていますので、上記の基準値を採用しています。
    男女とも 10g/dl 以下になると、「中等症から重症の貧血」で、貧血になると全身の細胞に酸素が行き渡りにくくなり、頭痛やだるさ、肩コリなどの症状を引き起こします。息切れやめまいなども現れてきます。

赤血球の中に含まれるタンパク質で、酸素と結合して全身に運ぶ役割を担っています。
これが不足すると、赤血球数が基準値内でも、鉄欠乏性貧血の可能性が高くなります。

ヘモグロビンが低い(貧血)の場合の対処法

ヘモグロビンが低い場合は、以下のような対処が考えられます。

栄養バランスを改善する

ヘモグロビンの合成材料となるタンパク質や鉄の摂取は欠かせません。
鉄分やビタミンB12、葉酸などが不足している場合、食事からこれらの栄養素を取り入れることが大切です。
タンパク質を含む食品(魚・肉・卵・大豆・乳など)や、鉄を含む食品(豚レバー・大豆・ごま・しじみ・あさり・ほうれん草など)の摂取を心掛けましょう。これらの食品には、赤血球の形成に欠かせないビタミンB12や葉酸も豊富に含まれます。

鉄剤やビタミン剤の摂取

ビタミンB12や葉酸の不足による貧血の場合、サプリメントを摂取することが考えられます。鉄剤は、鉄分不足による貧血の場合に処方されることがあります。

原因となる病気の治療

ヘモグロビンが低い原因が病気である場合は、その病気を治療することが必要です。例えば、胃腸の出血による貧血の場合は、出血を止めることが大切です。

生活習慣の改善

適度な運動や十分な睡眠など、健康な生活習慣を心がけることが、ヘモグロビンを改善するのに役立ちます。

普段は意識することはほとんどないヘモグロビンの数値ですが、その数値が低くなったり高くなったりすることで、身体は意外なほど多くの影響をうけます。
ヘモグロビンの数値が気になったら日常生活を振返ってみることも大切です。
ヘモグロビンが低い場合、貧血の可能性があります。貧血は、鉄分、ビタミンB12、葉酸などの栄養素不足、出血、ある種の病気などの原因によって引き起こされることがあります。
ただし、ヘモグロビンが低い原因によっては、自己判断での対処は適切でない場合があります。症状が続く場合は、医師に相談することをお勧めします。

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