血清鉄(血液)
基準値
基準値 | 男性:50~200µg/dL |
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女性:40~180µg/dL |
この検査で疑われる病気
- 高値:再生不良性貧血、急性肝炎
- 低値:鉄欠乏性貧血、がん、感染症 等
血清鉄とは
酸素は赤血球の中のヘモグロビンに結合して全身に運ばれますが、鉄はこのヘモグロビンの重要性分です。
また、鉄は生体のエネルギー代謝に必要な金属です。血液中の鉄(血清鉄)は、複雑なバランス機構により制御されていますが、いちばん多い異常は鉄の対外喪失による血清鉄低値です。
若い女性を中心として、鉄欠乏を有する人はとても多く、その結果、鉄欠乏性貧血をおこすことがあります。
いっぽう、高齢者の鉄欠乏では消化管からの出血による場合があり、精査の過程でわるい病気が見つかることがあります。
成長期や妊娠時は鉄需要が増し、そのため明らかな病気がなくても血清鉄が低値のことがあります。
慢性炎症を起こしているときには鉄の利用能が低下し、鉄欠乏がなくても血清鉄値が低くなります。
血清鉄が異常値のときの考え方・対処法
血清鉄低値の場合は、その原因を調べる必要があります。
若い女性の場合は鉄欠乏性貧血の場合が多いですが、高齢者や男性では消化管出血に注意が必要です。
一度、内科や消化器内科を受診して血清鉄低値の原因を調べましょう。
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