CT
CTはX線を利用し身体を輪切りに撮影する検査装置です。胸部X線検査では指摘困難な早期の肺がんなども発見が可能です。
撮影した画像から輪切り画像以外の断面や立体的な画像の再構成が可能で、診断に大変有用な情報を得ることができます。
一般的に一度にスライスできる枚数が多いほど撮影時間は短くなります
当院ではCT検査で使用する放射線量の適正化に取り組んでいます
CT検査では撮影する範囲を5㎜の幅で輪切りに撮影を行います。レントゲン検査では観察しにくい部位に発生したがん発見等に有効です。
放射線は目に見えず音もしないので、怖いもの・危険なものと思われている方もいらっしゃると思いますが、医療被ばくは受診者様が検査によって利益を得られる前提があり、原爆や事故などの意図しない環境被ばくとは考え方が異なります。医療で用いる放射線は、身体に影響の可能性のある線量に比べ十分に低く、被ばくによる健康被害を考えるほど多いものではありません。医療被ばくを恐がるあまり、適正な検査・診断・治療を受けることができないというデメリットが生じる可能性があります。
当院では2019年以降、医療被ばくガイドラインを参考に放射線量の適正化に放射線科として取り組み、病変の存在を指摘できる範囲で被ばくの低減に努めています。通常のCT検査に比較し線量を軽減させて撮影を行っていますが、放射線被ばくを伴う検査ですので妊娠中の方はご遠慮ください。
導入機器
機器名 | 特徴 |
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GE社製 128スライス Discovery CT750 HD |
短時間に高分解能な撮影ができるため、心臓のように動きのある部位や、高齢者の方への撮影にも優れており、人間ドックのスクリーニング検査から大学病院並みの精密検査まであらゆる検査が可能となっています。 |
宝石にも用いられるガーネットの結晶構造を利用したX線検出器“Gemstoneディテクタ”を搭載しており、高速応答性が特長で精度の高い検査が可能となっています。
図)脳動脈瘤術前CT 医療用ワークステーションによる高解像度処理画像
CT検査は病変の形状や周辺血管との位置関係の把握など、治療方針決定のための手術前、手術後の重要な情報が得られる検査としても位置付けされています。
当院のCTでは全身の検査が可能です。
胸部や腹部の検査であれば5秒以内、全身の検査でも10秒程度の息止めで検査が終わります。
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